
近年の「環境」・「資源」に対する意識の高まりは「建設汚泥」にもおよび、環境にやさしい処理方法や汚泥を再資源として利用するリサイクルなどに強い関心が寄せられています。
国土交通省では、建設汚泥のリサイクル目標を60%に設定し各種脊佐久を強力に推進しています。しかしながら、そのリサイクル率はわずか14%と低迷を続けており、その有効活用は大きな課題となっております。

ところで、建設現場に伴い副次的に発生する建設汚泥は、基本的には「産業廃棄物の処理および清掃に関する法律」に規定する「産業廃棄物」に該当するため、その取扱いは、同法の規定に基づいて行う必要があります。
考えるまでもなく、建設汚泥は元来地盤として存在していたものですから適切取扱いにより資源化は可能であり、再び建設材料として積極的に有効利用する事が強く期待されています。
今回、環境にやさしい中性固化材を使用した「中性化工法」は発生現場で容易に再資源化することができるなど、各方面より注目を集めております。

改良はバッチ方式を採用し、泥土投入から改良土排出まで約5分程度で行います。

①溶出試験 | 原泥と改良土の溶出試験(土壌環境基準)を行って無害性を証明する試験です。 |
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②再泥化試験 | 改良土を再び浸水させて、再び濁水が発生しないかを確認する試験です。 |
③PH試験 | 改良土を簡易的に化学性状を検査する試験です。PH試験は改良土のアルカリ性(8.6より大きい)、酸性(5.6未満)、中性(5.6~8.6以内)を検査します。 これらの試験により、改良土か環境に適合するよう管理します。 |
④コーン指数試験 | 改良土の安定性の指標として測定します。コーン指数とは締固めた土に円錐状の貫入器(コンペネトロメータ)に荷重を掛けることにより、どの程度貫入するかを測定します。 |
■建設汚泥の分類
■発生土の土質区分基準

■建設汚泥のリサイクル処理を加速する、新しい固化材Gハード
Gハードは、建設汚泥の高含水の水分を吸収し、土の微粒子を迅速に固化し、処理土の再泥化を抑制します。その結果の処理土は改良土、クッション用土、園芸土などの有用な再生資源に生まれ変わります。